100均の両面ハトメは使える?ダイソー・セリアの実力と失敗しない付け方
レザークラフトや布小物の補強、紙もののタグ作り、さらにはキャンプギアのカスタムまで、DIYの現場で重宝される「ハトメ」。裏表の両面が滑らかに仕上がる「両面ハトメ」を求め、ダイソーやセリアなどの100円ショップへ足を運ぶユーザーが増えています。しかし、売り場に並ぶハトメの多くは裏面がギザギザに割れる「片面タイプ」であり、両面ハトメや専用の打ち具が見当たらず戸惑うケースも少なくありません。
100均で両面ハトメ本体や専用の打ち具・ハトメパンチは本当に手に入るのか。片面ハトメとの根本的な違いや、100均資材を使って失敗せずに美しく仕上げるプロ直伝の打ち方のコツまで、現場検証に基づき詳細に解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:ダイソーやセリアでは両面ハトメ玉や打ち具の取り扱いがあるものの、店舗やサイズ(4mm・8mm・12mmなど)によって在庫格差が大きい。
- 要点2:片面ハトメ用パンチで両面ハトメを留めることはできず、専用の「両面用打ち具・台座」または「両面対応プライヤー」が必須となる。
- 要点3:アルミ製は加工が容易で初心者向きだが、強度や質感を求めるレザークラフトには真鍮製を選び、下穴ポンチと垂直の打撃を徹底するのが成功の鍵。
【2026年最新】100均で両面ハトメは買える?主要3社の在庫と売り場を徹底検証
「100円ショップで両面ハトメは揃うのか」という疑問に対し、大手3社(ダイソー・セリア・キャンドゥ)の実店舗および公式展開状況を調査したところ、取り扱い自体は存在するものの、片面ハトメに比べてラインナップが限られているという実態が浮かび上がりました。
まず売り場の配置ですが、100円ショップでは大きく分けて2つのコーナーに分散しています。バッグの持ち手やポーチ補修などを想定した手芸用品(クラフト)コーナーと、穴あけポンチや金づちが並ぶ工具(DIY)コーナーです。両面ハトメを探す際は、片方の棚だけで判断せず、手芸コーナーと工具コーナーの双方を確認する必要があります。
各チェーンの特徴は以下の通りです。
- ダイソー(DAISO):品揃えが最も手厚く、アルミ製や真鍮製のハトメ玉、打ち具セット(ポンチ・打ち棒・台座がセットになった商品)やハトメパンチ(本体価格200円〜300円商品含む)が展開されています。ただし、店頭で目立つ吊り下げ商品の多くは「片面ハトメ」であり、パッケージ表面に「両面ハトメ」と明記されているか慎重な確認が求められます。
- セリア(Seria):デザイン性の高いアンティークゴールドやブラックニッケルなどのハトメ玉が手芸コーナーに充実しています。ただし、セリアのハトメパンチは片面専用が主流となっており、両面ハトメを打つための専用台座・打ち具の取り扱いは店舗規模によって在庫のばらつきが顕著です。
- キャンドゥ(Can★Do):標準的な工具コーナーやハンドクラフトコーナーに、穴あけポンチや一般的なハトメ金具が並びます。小型店舗では片面タイプのみの配置にとどまるケースが多く、両面タイプを確実に手に入れるには大型店舗の探索が推奨されます。

片面ハトメと両面ハトメの決定的な違い|構造・強度・仕上がりを徹底比較
100均でハトメを購入する際、最も多くの初心者が陥るトラブルが「片面ハトメと両面ハトメの混同」です。見た目は似ていますが、その構造と用途は全く異なります。
片面ハトメは本体金具のみで構成されており、裏面に突き出た円筒状の先端を押し潰す際、放射状(菊割れ状)に裂けて固定されます。裏面に尖った金属の裂け目が残るため、直接肌や服が触れる衣類、革製品の内側などに使うと引っ掛かりや怪我の原因になります。また、繊維がほつれやすい布地では保持力が弱く、外れやすいという構造的弱点があります。
一方、両面ハトメは本体金具(ハトメ玉)に加えて「座金(ワッシャー)」と呼ばれる裏面用リングがセットになっています。裏面の金属を座金の内側に巻き込むようにかしめるため、表裏ともに丸みを帯びた滑らかな仕上がりになり、引っ掛かりが一切生じません。生地を金属でしっかり挟み込むため引き裂き強度も格段に高くなります。
| 比較項目 | 片面ハトメ(100均主流) | 両面ハトメ(100均一部・専門店) | 編集部の見解・選定基準 |
|---|---|---|---|
| 裏面の仕上がり | 金属が裂けてギザギザ(菊割れ)になる | 座金に巻き込まれ丸く滑らか | 肌や衣服に触れる用途には両面が絶対条件 |
| 強度・保持力 | 中程度(引っ張りで抜けやすい) | 高強度(生地を強力に挟み込む) | 荷重のかかるバッグやシートには両面一択 |
| 必要な工具 | 片面ハトメパンチ・簡易打ち棒 | 両面専用打ち棒+台座、または両面プライヤー | 片面用工具で両面ハトメを打つと確実に破損する |
| 素材展開(100均) | 真鍮メッキ、スチール、アルミ | アルミ製が中心、一部真鍮 | 加工のしやすさはアルミ、高級感と強度は真鍮 |
| 主な用途 | 紙タグ、メッセージカード、簡易文具 | レザークラフト、帆布バッグ、カーテン、日よけ | 作品の完成度と耐久性を左右する重要パーツ |
【素材比較】真鍮(ブラス)vs アルミの特性差
100均の両面ハトメを選ぶ際、もう一つ重要な要素が「素材」です。
アルミ製ハトメは金属自体が非常に柔らかいため、100均の打ち具や弱い力でも簡単に潰れて綺麗に丸まります。失敗のリスクが低く初心者向けですが、重い荷物を入れるバッグの持ち手や強風を受けるサンシェードなどに使うと、金属が変形して抜け落ちる恐れがあります。
一方の真鍮製ハトメは高い剛性と重厚な質感を誇り、レザークラフトやヘビーユースに最適です。ただし金属が硬いため、100均の簡易工具で打つ際にはしっかりとした力と正確な打撃技術が求められます。
100均アイテムで失敗しない両面ハトメの付け方|プロが教える3大ポイント
100均の工具と金具を使って両面ハトメを取り付ける際、「金具が斜めに潰れた」「革が裂けた」「しっかり留まらず金具が空回りする」といった失敗が頻発します。美しい仕上がりを実現するための具体的な手順と3つの鉄則を解説します。
【必要な道具】
- 両面ハトメ玉&座金(対象の厚みに合ったサイズ)
- ハトメ用穴あけポンチ(100均の工具売り場で入手可能)
- 両面ハトメ用打ち具&台座(打ち棒と下皿)
- 金づち(木槌またはゴムハンマーでも可)
- 打ち台(ゴム板、カッターマット、または木の端材)
【失敗を防ぐ3大ポイント】
① 穴あけサイズをハトメの内径にジャストで合わせる
ハトメを取り付ける前に開ける下穴の大きさが不適切だと、失敗の直接的な原因になります。穴が小さすぎると無理に押し込んだ際に生地が歪み、穴が大きすぎるとハトメの縁から生地が抜け落ちてしまいます。4mmハトメなら4mm径のポンチ、8mmハトメなら8mm径のポンチというように、ハトメの軸径と完全に一致する100均穴あけポンチを使用してください。
② 取り付ける素材の「厚み」とハトメの「足の長さ」の整合性
ハトメの筒部分(足)の長さに対して素材が薄すぎる場合、座金を乗せても隙間が空いてしまい、かしめた後にハトメが空回りします。薄い布やペーパーに使用する場合は、裏面にハギレや補強芯テープを挟んで厚みを調整してください。逆に素材が厚すぎると、座金から足が十分に突き出ず、金属が噛み合わずに外れてしまいます。適正な素材の厚みは「ハトメの足の長さからマイナス1.5mm〜2.0mm程度」が目安です。
③ ハンマーは「一撃」ではなく「垂直に細かく均等」に叩く
打ち棒を金づちで力任せに一発で叩き込もうとすると、打撃軸がブレて金具が斜めに潰れ、修正不可能になります。頑丈な作業台や床の上にゴム板を敷き、打ち棒を真上から垂直に保持した状態で、小刻みにトントンと叩きながら金属を均等に丸め込んでいくのが最も美しい仕上がりを生むコツです。

一般に知られていない盲点とネットの誤解|「100均工具で全サイズ対応できる」は本当か?
ネット上の簡易まとめやSNS動画では、「100均のハトメパンチがあれば何でも留められる」「プライヤーをペンチで代用できる」といった情報が見受けられますが、これらには現場検証で判明した重大な盲点が存在します。
盲点1:片面用ハトメパンチに両面ハトメを挟んでも絶対に留まらない
100円ショップの文具・手芸売り場で販売されている「ハトメパンチ(ニッパー型の工具)」の多くは、片面ハトメの円筒を菊割れ状に押し広げる突起構造になっています。この工具に両面ハトメと座金をセットして握っても、座金の溝に沿って金属を巻き込むことができず、金具がグシャリと歪んで座金が弾け飛びます。両面ハトメには必ず「両面専用の凹凸形状を持つ打ち具・プライヤー」が必要です。
盲点2:8mm・12mmなどの大口径ハトメは100均工具での加工難易度が跳ね上がる
ダイソー等で販売されているハトメは、内径4mm〜5mm前後の小型サイズが主流です。タープやカーテン、厚手のトートバッグに使われる8mmや12mmといった大口径の両面ハトメは、潰すべき金属の面積が広いため、打撃に強いエネルギーが必要です。100均の軽量な打ち具や小さなハンマーでは力が分散し、金属が均等に倒れず失敗するリスクが高くなります。大口径を扱う場合は、ホームセンター等で販売されている重量級の打ち棒セットの利用が安全です。
盲点3:ハトメプライヤーを普通のペンチやラジオペンチで代用するのは不可能
専用工具を使わず「ペンチで周囲を少しずつつまんで潰せば代用できるのではないか」と考えるDIY初心者は少なくありません。しかし、ペンチの平らな先端ではハトメの円筒を均一な円弧状にカールさせることは物理的に不可能です。結果としてギザギザの突起や鋭利な金属バリが残り、両面ハトメ本来の機能と安全性が失われてしまいます。
【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアル
実際のクラフト愛好家やDIYユーザーの間で、100均の両面ハトメや関連工具はどのように評価されているのか。SNS、コミュニティ掲示板、Q&Aサイトに寄せられたリアルな声を分析しました。
【肯定的な評価】
- 「ダイソーでポンチと打ち具、アルミ製両面ハトメ一式を揃えてトートバッグの内ポケットを補強した。300円〜400円程度で十分な強度の加工ができてコストパフォーマンスが素晴らしい。」
- 「セリアのアンティークゴールド調金具は色味が落ち着いていて、100円とは思えない高級感がある。練習用として気軽に数をこなせるのが嬉しい。」
【失敗談・厳しい声】
- 「パッケージをよく見ずに買ったら片面ハトメだった。レザークラフトの裏面がギザギザになり、大事なヌメ革の内側を傷つけてしまった。」
- 「真鍮製の両面ハトメを買ったが、硬すぎて100均の打ち具では均等に潰れず、金具が斜めに曲がって何個も無駄にした。」
- 「大判のサンシェード用に12mmハトメを購入したが、付属の簡易工具では力が足りず、強風ですぐに抜けてしまった。」
現場のリアルな評価を総括すると、「用途と素材(アルミか真鍮か)を正しく見極め、適切な専用工具と手順を守れば実用性は十分だが、過度な負荷がかかる用途や高級革製品への使用には慎重さが求められる」という結論に至ります。

【プロの結論】100均ハトメを選ぶべき人・専門店や本格工具を選ぶべき人の判断基準
クラフト制作における資材選びは、コストと完成度のトレードオフです。自身の制作目的がどちらに該当するか、明確な基準をもとに判断してください。
100均の両面ハトメ・工具で十分満足できる人
- 紙袋のリメイク、タグ作り、ラッピングなどのペーパークラフトを楽しみたい人
- 薄手の布小物、巾着袋の紐通し穴、簡易的な目隠しカーテンの補修を行いたい人
- ハトメ加工の頻度が少なく、たまに1〜2箇所留めるだけのライトユーザー
- 加工が容易なアルミ製金具を中心に使い、失敗時の金銭的リスクを抑えたい人
専門店(ホームセンター・レザークラフト店)の資材を選ぶべき人
- 本革を使った財布、バッグ、キーケースなど、長期使用を前提とした作品を作る人
- テント、タープ、アウトドアシートなど、強風や強い引っ張りテンションがかかるギアを修理・自作する人
- 8mm以上の大型ハトメを多用し、歪みのない完璧な仕上がりを求める人
- 硬質な真鍮無垢素材を確実に美しくかしめられる、高耐久なプロ仕様プライヤーや専用打ち棒を長く愛用したい人
【両面 ハトメ 100 均】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ダイソーやセリアのハトメパンチで両面ハトメを留めることはできますか?
A1:できません。100均で販売されているハトメパンチの多くは「片面ハトメ専用」のプレス構造になっています。両面ハトメを取り付けるには、座金をガイドして金属を巻き込むための「両面ハトメ専用打ち具(打ち棒と下皿台座のセット)」または「両面対応のマルチハトメプライヤー」を使用する必要があります。
Q2:8mmや12mmといった大きな両面ハトメは100均で手に入りますか?
A2:ダイソーなどの大型店舗の工具売り場に並ぶ場合がありますが、小型店舗では4mm〜5mm前後の小径サイズが中心です。8mmや12mmなどの大口径サイズは、取り扱いがあってもアルミ製が主体となります。厚手帆布や屋外シートなどで高い強度が必要な場合は、ホームセンターで真鍮製の大口径ハトメと専用器具を購入するのが確実です。
Q3:専用の打ち具がない場合、ペンチや釘で代用して取り付けることは可能ですか?
A3:代用は推奨できません。ハトメは専用の円弧状の溝によって金属を外側へ均等に丸め込む構造になっています。ペンチで挟んだり釘を当てて叩いたりすると、金属が不規則に折れ曲がり、座金が外れるだけでなく、尖った破断面で怪我をする危険があります。
Q4:レザークラフトに100均のハトメを使っても強度は問題ありませんか?
A4:薄手の革小物やキーホルダー程度の負荷であれば、100均の両面ハトメでも実用上は問題ありません。ただし、革の厚みに合った足の長さを持つハトメを選ぶこと、穴あけポンチで正確な下穴を開けることが必須です。なお、重い荷物を入れる革鞄のショルダーストラップ取り付け部など、強い荷重がかかる重要箇所には、専門店で販売されている強度の高い真鍮製ハトメと専用打ち棒の使用を推奨します。
まとめ:道具の特性を理解して100均ハトメを賢く活用しよう
100円ショップで手に入るハトメ関連商品は、手軽にDIYやハンドメイドの幅を広げてくれる優れたアイテムです。しかし、「片面」と「両面」の構造的違いを理解せずに選んでしまうと、作品の破損や思わぬ失敗につながります。
裏面を滑らかに仕上げたい用途や強度を求めたい場面では、必ず「両面ハトメ」と明記された金具と、それに適合する「専用の打ち具・台座」をセットで揃えることが鉄則です。素材の厚み管理、正確な下穴開け、垂直で丁寧な打撃という基本手順を守り、100均資材を賢く活用して完成度の高いモノづくりを実現してください。 (出典: 両面 ハトメ 100 均(Yahoo!ニュース))